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◆終戦の日

こんにちは。港区議会議員のやなざわ亜紀です。

先月、知覧特攻平和会館を訪れました。
語り部さんからの話や展示された遺書や遺品…
私は涙を必死で堪えても、まばたきするのを耐えても、
溢れ出てくるものを止めることはできませんでした。
感受性が強い私は、その晩、特攻する夢を見ました。

私は夢でしたが73年前、確かにあった現実ー。
戦争を始めることも、戦略も、戦争を終わらせることも全ては人が決めることー。
だからこそ思います。

戦争だけはしてはいけない。させてはいけない。

改めて強く誓う今年の8月15日です。

下記は、展示の中の1つ、特攻隊員の穴澤利夫 大尉が婚約者の智恵子さんに宛てたお手紙。

知覧特攻平和会館HPで見られます。ここでもご紹介します。

~略~
そして今,晴れの出撃の日を迎へたのである。便りを書き度い。
書くことはうんとある。
然しそのどれもが今までのあなたの厚情にお礼を言ふ言葉以外の何物でもないことを知る。

あなたの御両親様,兄様,姉様,妹様,弟様,みんないい人でした。

至らぬ自分にかけて下さった御親切,
全く月並のお礼の言葉では済みきれぬけれど「ありがたふ御座いました」と,
最後の純一なる心底から言って置きます。

今は徒に過去に於ける長い交際のあとをたどり度くない。問題は今後にあるのだから。
常に正しい判断をあなたの頭脳は与へて進ませて呉れることと信ずる。
然し,それとは別個に婚約をしてあった男性として,散って行く男子として,女性であるあなたに少し言って征き度い。

「あなたの幸せを希ふ以外に何物もない」

「徒に過去の小義に拘る勿れ。あなたは過去に生きるのではない」

「勇気を持って,過去を忘れ,将来に新活面を見出すこと」

「あなたは,今後の一時一時の現実の中に生きるのだ。穴澤は現実の世界には,もう存在しない」

極めて抽象的に流れたかもしれぬが,
将来生起する具体的な場面々々に活かして呉れる様,
自分勝手な,一方的な言葉ではない積りである。

純客観的な立場に立って言ふのである。当地は既に桜も散り果てた。

大好きな嫩葉の候が此処へは直きに訪れることだらふ。

今更何を言ふか,と自分でも考へるが,ちょっぴり慾を言って見たい。

•読み度い本

「万葉)」「句集」「道程」「一点鐘」「故郷」

•観たい画

ラファエル「聖母子像」芳崖「悲母観音」

•智恵子

会ひ度い,話し度い,無性に。

今後は明るく朗らかに。自分も負けずに,朗らかに笑って征く。

利夫

智恵子様

知覧特攻平和会館HPより

http://www.chiran-tokkou.jp/learn/pilots/pilots002/index.html