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【港区の全区立中学校でシンガポールへの海外修学旅行の実施】について、その2

今、港区議会定例会中で、今回は上記タイトルについての予算も計上されています。

賛否両論、本当に真っ二つですし、区のプロセスについても中身についても疑問だらけで、その疑問を聞いても納得がいく答えが返ってくる部分が少なく、毎日議論を繰り返しておりますが、

★ 既に対象の子どもたちは知っているし楽しみにしています。子どもたちにとって良いものとなるように、また港区民の方の納得が得られるように、港区行政に対し中身の精査(費用含む)を求めているところです。★

私はこれを初めて聞いた時、

海外修学旅行に行ける子どもたちは喜ぶし良い経験になると思いました。

同時に、

だけど、そもそもなぜ?

え!?それでシンガポール?

え?!一人あたり60万?なんで3泊5日のシンガポールで?

え!?保護者費用は?国内修学旅行と一緒?!

え!?9/1区長記者会見!?

・・・一瞬固まり、
「・・・これいったん記者会見ストップできないのかな?」と聞きました。

というのは、区長の元々の想いの部分であったり、コンセプトだったりは良いと思いましたが、このまま発表するのは危険すぎると思いました。

中身が見え無さすぎ、わからなさすぎて、額も額なので、
子ども・子育て政策を中心に謳っている私ですら「はいオッケーオッケー!いいね!」なんて言って進められる案件でもありませんでした。
当然首をかしげる人も、批判の声も多く出てくると思いました。
そうすると、その批判の最終的な矛先は子ども達になる。
そこは私としてはどうしても避けたい。
また財源には限りがあるので、様々な子ども施策にも関わってくる・・・。

一瞬でばーーーーっと色々な想いが過ぎりましたが、区長記者会見は絶対1日にするとのことで、あれよあれよと区長記者会見。
ちなみに我々自民党議員団全員が行政から正式に議案説明を受けたのもこの時。
当然、荒れ模様・・・。

なぜならこの件は、過去に区長からはもちろん、教育委員会の方からも、我々議員サイドの誰かからも、保護者など区民の方からも「修学旅行を海外に!」なんて言ったことも聞いたこともなく(区民全員を把握しているわけではないですが)、まさに青天の霹靂というか突然出てきて、自民党会派の皆からの意見も同じか多少の違いはあるものの、とにかく「議論が足りない」は皆一致していました。

ただ、上記した通り、この時点で区長記者発表は終わり、これが公となり、私自身も、毎日この件について意見や質問をいただいておりますが、マスコミ報道もされたことで、当事者たちどころか区内外、むしろ全国から賛否の意見が大きくなっています。

1日(金)の区長の記者会見後、我々としても、週明け4日(月)の区民文京常任委員会でいの一番に質問(私はこの区民文教常任委員会所属)、そこでは明確な答えが得られず、ますます疑問も出てきたので、正式に6日(水)の総務常任委員会で資料要求をして、今週から始まった議会に入っています。

追求せざるを得ないのですが、冒頭に書きましたが、もう子どもたちには修学旅行がシンガポールになるというプリントも配布されております。

当然、喜んでいる子どもたち・保護者は多く、我々議員は、このプロセスにも中身にも問題や疑問ありで賛否が別れている議案の議決を今迫られており、本当に難しい案件です。(議会内は「問題あり」派と「問題なし、さすが港区」派に分かれています)

補正予算についての審議は、まずは今日の総務常任委員会からです。

→続く:続編はこの件における9/4の区民文教委員会と9/6の総務常任委員会のことを書こうと思います。

港区議会議員 やなざわ亜紀