私が感じていること&シンガポールに行ってきました。
政権が交代し、現在、様々な経済対策が打ち出されておりますが、
私は、日本経済活性化のためには、何と言っても少子化によっておこる様々な問題をどう乗り越えていくか、
この点での少子化対策をもっと議論し、推進していくべきだと思います。
日本は世界に類を見ないスピードで人口減少、高齢化が進んでいます。
自ずと内需は縮小し経済規模も縮小します。
そして何より、働く人の数“生産年齢人口”が減少します。
これから日本の生産年齢人口は、毎年100万人単位で減少していく予測です。
近い将来に、世界最低レベルになり、2050年にはピーク時の半分になるとも予想されています。
今のままでは、経済成長どころか、税収も減少しますし、
全国民が現状の生活水準(特に社会保障)を保つということは困難だと言えると思います。
その中で、一人一人の個のレベルでは、自分はこれからどう生きていくか、
全体的、公のレベルでは、これから社会の仕組みをどう変えていくべきかという点を、
誰かに任せきりにしたり、無関心でいたり、諦めるのではなく、
知恵と力を出し合い、協力して、日本を創っていきたい、
私はそう思っています。
さて、少子化対策の必要性については、世界的な投資家のジム・ロジャーズ氏も、
「日本の経済活性化のためには、少子化対策につきる」と語っています。
そのジム・ロジャーズ氏も移住し、海外の富裕層や企業を集積することで急速に発展してきたのがシンガポール。
今やIMFが推計している一人当たりGDPはとっくに日本を追い越し、
スイスのIMD(経営開発国際研究所)がまとめた国際競争力や、
世界銀行が発表している「ビジネスに適した国」などでも、圧倒的に日本を抜いて世界1位です。
そのシンガポールは、日本より深刻な少子化の問題を抱えておりますが、
危機感を強めたリー・シェンロン首相は昨年8月、少子化対策を国の重点課題にすると強調しています。
シンガポールは、
独裁政権だから・・・、
東京23区ほどの広さ(もしくは、淡路島ほど)ぐらいの面積しかなく、歴史も浅いから・・・、できる。
など、そういういろいろなことも言えますが、
こういう国家としてのビジョンの見えやすさというか、
それに対する力の入れ具合などは、日本とは全然違い、日本も見習うべき点だと思います。
(日本は全方向的というか、人口も多く、歴史も長いので難しいのはわかるのですが、
どういう国にしていきたいのかというビジョンが見えにくいと思いませんか?まずはそこが大きな問題だと思っているんですが。)
話を戻して、
シンガポールは今年に入っても様々な出産・育児奨励策を発表していますし、1月末には、新人口政策が発表されました。
急速に進む少子高齢化による生産年齢人口の減少と労働力不足を海外からの移民で補い、経済成長を維持することが狙いの政策なのですが、なんと日本を教訓にしているというのです。
シンガポール政府の高官が、2月6日に、
「日本の苦境は、急速な少子高齢化の結果だと述べ、
少子高齢化が進んでいるのに移民の受け入れに消極的で、
経済低迷が長期化している日本を教訓にした政策だ」と明らかにしています。
そしてシンガポール議会でもこれが8日に承認されています。
(その後、それに対し反発のデモも起こっていますが・・・)
実は、私は、この新人口政策についての会見や議会承認時のシンガポールに行っておりました。
これから、いくつかに分けて、(順番は前後すると思いますが、)
シンガポール視察から学んだことも踏まえ、
私が、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少に対して、
日本で、まずは港区議として港区で何を行うべきだと感じたか、
まじめに、時には気楽に、視察記、旅行記としてブログにupしていこうと思います。
※ちなみに、シンガポールには公費ではなく私費で行っております〜。
今回は、まおも一緒です。た、大変だった・・・笑
協力してくださった、お世話になった皆様方、本当にありがとうございました!!
↑これはシンガポールではなく、マレーシアのジョホールバルにて。
最近、「そっくり!」とか「似てきた!」とか「(まおは)ミニあきちゃん」と言われます。
港区議会議員 小田あき(現 やなざわ亜紀)