いじめ問題について考える「港区子どもサミット」
8日月曜日、港区子どもサミットに出席いたしました。
港区は、子どもに関わる全ての行政機関(教育委員会・児童館・子ども家庭支援センター・児童相談所・保健所・警察 等)と保護者や地域が連携し、いじめセーフティネットコミュニティ事業を実施しています。
「いじめをしない!させない!見過ごさない!」といういじめ防止啓発横断幕を区立小学校や区役所に掲示するほか、いじめ防止に関する講演会(6月)を実施するなど、いじめ防止活動に取り組んでいます。
その活動の一環として、港区立男女平等参画総合センターにおいて、「港区子どもサミット」が開催されました。
このサミットは、平成19年から実施しており、代表の児童・生徒が、いじめのない明るい学校づくりのために、自分たちができることを考え、語り合い、相互理解と連帯感を深めることをねらいとしています。
8回目となる今年は、朗読劇、分科会、シンポジウムが行われ、朗読劇では、脚本家・演出家に脚本・演出を依頼し「それでもあなたは傍観し続けますか」をテーマに、港区立港南小学校の代表児童29名、港区立高陵中学校の代表制と9名が上演しました。
分科会では、「いじめられている友達・いじめている友達を見かけた場合、どのような行動ができるか」という共通主題で、教育委員会も交えて意見を交わしました。
シンポジウムでは、朗読劇を演じた出演児童生徒の心境の変化や分科会で話し合われた内容について意見を述べ合いました。
出席児童・生徒からの質問や感想タイムでは、「どこまでがいじめかわからない」「相手に、“これはいじめだ”とわからせるにはどうすればいいのか?」「先生に相談したけれど、とりあってもらえなかった、どうすればいいか」など子どもならではの意見が出てきていました。
こういったテーマで、子ども同士で考え話し合う時間は本当に重要だと思います。
特に今の時代、インターネットもあり、情報もコミュニケーションも多様化しており、大人では気付かなかった、子ども当人でないとわからない問題がたくさんあるからです。私も、いじめの相談を受けたりすることがありますが、お子さんの傷や、その親御さんの心配する気持ちを思うと、胸が締め付けられるように痛くなります。
やはりいじめは許せません。
よく「いじめられる方にも問題がある」と聞いたりもしますが、事例を伺うたびに、決してそのようには思えません。ただ、いじめている側の家庭環境は心配になったりすることも多いです。
何か気になること、相談したいことなどがございましたら、いつでもご連絡ください。
教育委員会とも連携いたしまして、いじめをしない!させない!見過ごさない!」を合い言葉に、いじめ問題について考え、未然防止、早期発見、早期対応を行って参ります。
港区議会議員 やなざわ亜紀