68回目の「終戦の日」今宵に想うこと。
今日は、68回目の「終戦の日」。
戦争で亡くなられた方々、ご遺族の方々に心から哀悼の意を表します。
毎年、この日は改めて戦争や平和について考える日なのですが、
例年と違う環境にあるのは、衆院選でも参院選でも憲法改正に積極的な自民党が圧勝し、
不戦を掲げる9条の改正と、集団的自衛権をめぐる憲法解釈の見直しが動き出したことですよね。
安倍総理は改憲に関しては「平和主義が前提」としていますが、
9条が改正されると、戦後堅持してきた平和主義の変質は避けられないと思います。
集団的自衛権の行使についても、政府は9条に照らし「行使は許されない」との見解を維持してきましたが、
安倍総理は内閣法制局長官に行使容認派を起用し、容認に向けての体制を整えています。
この流れの先は、日本が、戦争や軍事的な衝突に巻き込まれる可能性があることを否定できないと思います。
しかし、改憲に関しては、アンケート等を見ても、「改憲に賛成」の方が毎回多いです。
選挙で大勝している自民党は強大ですし、自民党に限らずとも賛成している議員は多い。
私と同じ会派にも「改憲すべき」と言う議員さんはいます。
この変わっていく流れは進んでいくのでしょう。
でも、報道などをはじめ、
私たちが目に入りやすい、知りやすい情報で、改憲が良いように思えるだけのものだとしたら・・・?
私たちがよく内容をわかっていないまま、反平和の方向に進んでいるのだとしたら・・・?
こんな恐ろしいことはないと思います。
私は、日本人の誰もが、
上記した、戦争も軍事的な衝突に巻き込まれることも望んでいないはずだと思いますが、
今は違うのでしょうか?
そうではないのでしょうか?
もし、それが違うのだとしたら、
今、歴史を知らない人が多すぎる、もしくはほとんど風化しきってしまっているのだと思います。
今宵、明日からでも、歴史をもっと知って欲しいと思います。
歴史と言っても、入り口は何でもいい!
戦地や記念館などに行くこと、
小説を読むこと、
ドキュメンタリーでも、映画でも、漫画でも!!
何にでも少しでも自分が興味のあるところからもっともっと触れて欲しいと思います。
そして考えて欲しいのです。
これが現実にあったこと。
そして、今後自分たちや子どもたちの身に起こってくる可能性が0ではないことを。
私は、歴史を知るたびに、
その場面や、その時々の人の気持ちを想像して、
いっつも泣くとか、切なくなるとか、これが今起こったらどうしようとか、とにかく苦しくてたまらなくなる。
戦地で闘う男の人を見ても辛いけど、
その影で泣いている女性や子どもたちを見ていると、何かまた別の切なさやつらさを感じる。
そんな想いは自分が子どもを産んでからもっと強くなったように思います。
歴史を知ると、
今、私たちが当たり前だと思っている日常は自然に生まれるものではなく、先人たちが力を合わせてつくってきたものだと、
そしてこれからは私たちが作っていくものだと改めて感じます。
私たちは、歴史を学び、
同時にあらゆるところから多角的に情報を仕入れ、事実を知り、
本当に自分たちが望む社会は何かを考え、そしてその社会のために声を上げていく必要があると思います。
私はその一人として、
いっぱい勉強して、わからないことなどは人に聞いて、
危ない流れに関しては積極的に声を上げて、少しでも平和に貢献する人でいたい、そう思います。
私たちは、世界の平和を作っていく一人で、皆で、いましょう。
港区議会議員 やなざわ亜紀